スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
時間と人と
2008-08-25 Mon 07:14
序章 ―激動―

侵入

予感的中

急襲

蕩うものと貫くもの

撤退

友情と金と

そういえばジャンルはSFです

少し不思議とか

ちょこっとファンタジーの略だと思っていただけると幸い

ご都合主義にも程がある、と思った時に思い出すと特に幸せになれると噂


今回は会話文の練習を兼ねて








明け方近くに基地へと戻る

道中、30名程の小隊を連れた男にすれ違い様に呼び止められた

「誰だ?こんな時簡に何をしている?」

名前は忘れたが、フリクセル公の親衛隊隊長だ

随分と若い、ひょっとすると30代の前半なのではなかろうか

「先日の補給船の生き残り、傭兵のアルツです、

ウトリクラリア殿より任務を預かっております。」

「あぁ・・・」

呟きながら、値踏みするようにこちらを見る

「何故洞窟に死体を放置したままにした?

幸い、我々の処理が間に合ったものの、

他国に見つかっていれば、お前の後ろ盾、ウトリクラリア殿の提案である

ヘリアンフォラの強襲なぞ不可能になる所だ」

「・・・申し訳ありません」

「・・・まぁいい、お前らは戦闘能力のみを買われて雇われている。

くれぐれも、余計な事は仕出かしてくれるなよ。」

そう言いながら基地をあごでさす

一礼をしてその場を離れる。

やれやれ、

カリンがいなくてよかった


「宵っ張りだねぇ」

病室に入るなり、酒場から紹介してもらった女に、

包帯を替えて貰っている男が話しかけてきた

炭化した部分が骨の近くまで達し、患部を削った為

日に数十回包帯を替える破目になっている。

青白い顔でよく軽口が叩けるものだと感心する

「貧乏暇無し、という奴だな。

俺も貴族のドラ息子なら、今時分は寝て過ごしていたろうが」

「裕福なのは親であって僕じゃないって。

自由に動かせるお金欲しさに傭兵やってるくらいですよ?」

小遣い稼ぎに傭兵か

普通なら考えられない神経だが、

この男が言うとうっかり信じてしまいそうになる

包帯を替え終えた所で女に対して笑いながら話しかける

「ありがとう、ちょっと早いけど朝ごはんと紅茶二人分お願いします」

頷いて出て行った女の足音が消えると同時に、ニールが再び口を開く

「ところであの人何?いきなり来て世話してくれるのはいいとして、

お陰でフィアナとカリンから白い目で見られてるんですけど?」

「もう一手柄上げようという人間が、『青い顔してベッドに磔』でいるより

『日も明けない内から女連れ込んでいた』の方が士気にいいと思ってな」

「僕の品性はお構いなしですか、てか手を出してもいいの?」

お構い無しも何も、既に語るに落ちていると思うが

「俺が頼んだのは身の回りの世話までだ、下の世話は自分で交渉しろ」

包帯にはもう既に赤と黄色の染みが出来ている

そんな状況でこの余裕だからな

殺しても死なないんじゃないか


周囲に人がいない事を確認して、椅子に座りながら口を開く

「そういえば・・・来る途中親衛隊とすれ違ったぞ」

「あぁ・・・死体処理かな?うまくいってた?」

「他国に見つかる前に処理出来た、だそうだ」

「そっかそっか、それじゃ今日はそれしか出来てないから、

情報戦に喰い込める余地が出来たね。

・・・で、首尾は?」

という事は情報集めは独断か。

死体処理での正規軍の足止めは計算か偶然か。

・・・まぁいい、取り合えず報告するとしよう。


向こうの集落に出入りしてる業者から聞いた話をかいつまんで話す

「現地民の反抗がある分、疲労は大きいようだな。

とはいえ現時点の残存戦力は同程度か或いは若干上だろう。」

「見張り台は大きなものが四つ、巡回時間は不明、まぁ目新しい話は無しだ。」

「現地民の協力だが、表立って反抗してる連中は監視が厳しいな。

集落の巫女を筆頭に回心して隷属してる連中もいて、住民同士も割れている。」

更に続ける

「隷属連中は自主的に教会を建てて信仰を強調してるらしくてな、

当然そこは監視下にあるんだが。この一年で反発や反抗が一切無い。

回心を奨める為に、週一回、こちらの集落にも顔を出してるんだそうだ、

今週は今日が予定日、監視はもちろんあるだろうが、接触してみる。

そんな訳で例の十字石を借りる許可を取って置いて貰えると助かる。」

「ん・・・」

上の空か、まぁ恐らく今後の動向を考えているんだろうが

一呼吸置いて、水差しに手をやる

コップの水を見て、思い出したようにニールが口を開く

「そういえばさ・・・ごめんね」

「なにが?」

「島に着いた時にカリンとオルクの話してたっしょ、

あの時、起きてたんだよね。盗み聞きになったから。」

「言わなきゃわから・・・もしかして最後のアレか?」

「うん、まぁ。相手の水分だけ吸う気だったんだけどねぇ。

うまくいかなかったみたいで」

「どちらかと言えばそちらを謝罪してもらいたい」

「あれは不可抗力だって。」

「ほう・・・。

全く何の練習もせず、人から伝え聞いただけの技を、

危急存亡時にぶっつけ本番で使う事を

『不可抗力』と呼ぶのか。お前の田舎では。」

別窓 | 創作小説 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<安全の在り方 | 楓に繋る椛に映える夜合 | やる気はあるけど根気がない>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 楓に繋る椛に映える夜合 |

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。