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始まりの前夜
2008-06-15 Sun 00:00
予約投稿してる分です

以前書いてた小説の焼き直しの焼き直し

興味ある方は続きにド━(*´д`)っ━ジョ!!


因みに16日、17日も同じく焼き直しの予約投稿

更新時刻は0時丁度









 どうしたものかな、と思い悩んでいた。

今、俺たちはある島に向けて航海中なのだが、

今年は異常気象らしく海は荒れ、

大雨に晒され非常についていない。

その為、当初の到着予定より大幅に遅れているのだ。

オマケに俺だけが船酔いになっている。

さすがに出発の頃よりは大分マシになったが・・・

まだ気持ち悪いので気を紛らわそうと思うのだが、

眠れないほどの体調で何をしたものかな、と。

結局何でこんなことになってるのか、

状況を整理してみることにした。

 船の名はホワイト・パール。食料や兵等の輸送船だ。

抗争中の島への航海なので武装もしてはいるようだがそれらは殆ど飾り。

とはいえ、その島での各国間の国境線のようなものが

沢山の血によって引かれており、

それぞれの国の縄張りからなら他国からの攻撃を受けにくい状況だ。

海賊の類には通じない話だが、奴らが狙うとしたら帰りの船だろうから、

こちらも取りあえず今は関係がない。

 目指す島は住民の呼び方のまま、「精霊の国」と呼ばれている。

しかし別に精霊が住んでいるわけではなく、

取り立てて美しいという島でもない。

それでもいまだにそう呼ばれるのは偏に島の神話によるものだろう。

細かい下りは知らないが、何でも昔、

島は今より遥かに住み辛い所で、土地は枯れており

海は潮流が酷く、入るのも出るのも難しい孤島だったそうだ

が、ある時その痩せた島に

天上と地底の神々が立ち寄り、

その時僅かにいた住民たちは僅かな蓄えを使って歓待した。

住人の信仰と献身にいたく感激した神々は

地・水・火・風を司る精霊に島に留まり

生き物の住みやすい島にするよう命じた。

結果島は驚くほど自然豊かになり、天災も減り、

住みやすくなった。また海も穏やかになり、

他国との交流も可能となった。

ところが豊かになって欲が出たのか、

使命を果たし神々の元へ帰ろうとした精霊たちを

島の洞窟に閉じ込めてしまう。

これに怒った精霊たちは地震を起こし、洞窟入り口を塞ぐと、

様々な天変地異を起こした。

あっという間に枯れゆく大地、荒れゆく海。湧いてくる魔物。

住人たちは震え上がった。

結局初心の「献身と信仰」を思い出したのか、住民同士は支えあい、

洞窟には祠を建てて祀った。それでも治まらない天災に、

しかし必死に身を寄せ合い、

真摯に祈り続けた。

そして3年の月日がたった時、洞窟から轟音と揺れが響き、

その後、今までの事が嘘のように天災はやみ、

ゆっくりと住みやすい状態へと戻っていった。

きっと祈りが通じたのだと、人々は喜び精霊に感謝した。

かくして精霊信仰の篤い島が誕生した。

とまぁそういう話らしい。

 しかし・・・

何だってこう強大な力を持っている方々は大雑把なのか?

図に乗るほうが悪いが、

強大な力で半端な善行をしなければ起こらなかった話だろうに。

まぁ神話に難癖つけても始まらない。

ともあれ、重要なのはここからだ。


 2年ほど前に起こった地震で島の件の洞窟の祠が崩れ、

入り口が現れたらしい、

埋もれたはずの入り口が。

祟りを恐れて住民は近寄らなかったが、

魔石がある可能性があった為、交易国の一つが密かに調査隊を放った。

結局その隊は帰らなかったようだが、

代わりに魔物の目撃情報が相次いだ。


 理由は解っていないが、魔物あるところ魔石あり。

と言われるほど魔石とは密接な関係のある魔物が目撃されたことで

各国はこぞって派兵している。


 魔石とは最近発見されたマナを含んだ鉱石の事。

マナは・・・色んな事が出来る力。

しかし操り方が解らない力。その位しか解っていない。

現在各国が躍起になって調査している状態だ。

若干解っていることは、

生まれつきマナをある程度使える人間がいることと、

その人間も魔石があってようやく、

火を起こしたり等の魔法と呼ばれる行為が出来るということ。

その者達は生成や起源、付加を意味する言葉から

”エント”と呼ばれている。

魔法が使えるかは魔石に触れてみて初めて解る。

また魔法は一人一人違う性質を持つ、

似た能力を持つこともあるようだが、

やはり厳密には別物だ。

また、エントは身体能力が向上することも確認されている。

腕力などの運動能力、病気や怪我などからの回復能力。


 魔物に関してもやはり殆ど何も解っていない状態だ、

普通に生息しているところも多いが、

そういうところでは余り魔石は見つからない。

魔石が見つかるのは、今回のように急に湧いた場合で、

付近の鉱脈から発見されることが多い。

今回も祠から既に発見されている。

魔物が人に積極的に害をなしたり

魔石採取の邪魔になる(ならなかった事などない)

場合は討伐されるが、

それ以外は余程の理由がないかぎり放置される。

鉱脈がない場合、大抵は何故か1~2年で姿を消すからだ。

動物によく似た外見のものが多いが、

身体能力が非常に優れており、一般人では歯が立たない。

その殆どは非常に凶暴で、知性も余りない、

罠にかけれそうな気もするが、中々うまく行かないらしい

現在は動物のエントなんだろう、と推測されている。

動物は凶暴化し、姿も変化するのに、

人類がそうならないの事も現在調査中だ。

単純に身体能力だけが飛躍的に向上したように見えるので、

嫉妬の対象になることもあるが、

何かを得たら、何かを失うのが世の理。

今は解らないだけで、きっと大きなモノを失っているに違いない。

得たモノに見合うだけのモノをな。


 魔石の調査と回収を行うのは通常、

その国家に属するエント達であり、この船も船員以外は

殆どがそうした者たちである。

先の調査で減った分の補充兵というわけだ。

急場だった為、その大半は錬度の低い新米兵か貴族兵。

戦力として不安が残る為と、初陣の貴族の護衛を兼ねて、

今回は例外的に国家に属さない、所謂傭兵も調査隊に属している。

そんな訳でハイリスク・ハイリターンの仕事にありついた傭兵というのが、

俺と―

 ノック無しでドアが開き、同時に声がした。

「アルツ、夕食の時間だけど・・・大丈夫?食べれそう?」

アルツというのは俺のことだ。声をかけてきた男はニール、

確か貴族の息子の筈だが人の部屋(こいつとの相部屋だが)

にノックして入る習慣はない。

水色の髪に銀の瞳。童顔でとがり耳。

センターで分けた髪は首の辺りで跳ねている。

厳密には人間ではないのだろうが確認したことが無い。

気遣いを忘れない我らのリーダー。

マナーも守れれば完璧なのだが。

吐き気を堪えて声を出す

「・・・食欲がない」

「無理してでも食べた方がいいんじゃない?

明日には着く予定っていってもどうなるかは解らないんだしさ。」

もっともな意見だ。

ここ2、3日マトモに食事をしていないので体力も落ちている。

体調がマシな内に何か食べておくべきか。

「そうだな・・・そうする。」

具と味の無いあのスープくらいなら食べれるだろう。

吐き気だけベッドに置いて行けたらどんなに楽だろうか、

そんなことを思いつつ歩き出した。


 食堂に着くと他の仲間が声をかけてきた。

「顔色、少しはマシになったみたいね、よかったわ。」

フィアナ

メンバー中最も一般的な常識と良識と金銭感覚を持ち合わせている彼女は

金色の長い髪揺らして心配そうに紫の瞳をこっちに向けている。

「おかげ様で。」

軽く答えて向かいに座る。

テーブルに片肘、椅子に片膝をついて(育ちが知れるぞ)

こちらを見ていた隣の奴が口を開く。

「今更だけどな、明日には着くって頃になって治っても遅ぇーんだよ。」

この口の悪い奴の名はカリン。

目つきも悪く、ベリーショートの赤髪赤目。

身長が1番高く力もあり、口調も雑なためよく性別を間違えられるが女性だ。

ニール、俺、フィアナ、カリン。この4人でパーティを組んでいる。

「1度なってみるといい・・・、そんな軽口叩けなくなるだろうからな。」

「あいにく、そんなヤワじゃねぇんだよ。」

なにか言い返そうかと思ったが気力がなかったので黙殺することにする。

「まぁまぁ、一応病人なんだからさぁ、加減したげなよカリン」

ジャンケンに負け、全員の分の食事を持ってきたニールがそう言って席に着く。

ここ2、3日ではマシな食事が出たようだが、余り関係なかった。

元々食べること自体余り好きではないため、

無理やり流し込んで食事を終えた。

当然だが、味もなにも解らなかった。

第二話 激動
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